間伐(かんばつ)ってなに?
木は切っちゃいけないんじゃないの?
■日本の林業とは?
日本は国土の62%、約3分の2が森林の木材資源が豊富な国です。
その森林の4割が、戦後の復興等のため木材の高騰の煽りを受け作られた「人工林」です。
それにも拘わらず、日本国内における国産材の自給率は2割にとどまります。
こんなにも木材資源が豊富な国なのに、8割以上は外国材を使用しており林業が疲弊している現状があります。
その理由の一つは、安価な外材の流通による国産材の価格低迷です。
それに伴い、一つの木材を作るのに手間と長い時間のかかる林業では木を切るたびに赤字となってしまいます。
そして他に産業のない地域では若者が森林を離れ過疎化が進み、地域の活力の低下など様々な問題が引き起こされています。
間伐することができずに放置された森は、台風などの公害に弱いだけでなく日光が入らないため土壌に栄養がいきわたらず、更に荒廃していく。という悪循環に陥ってしまいます。
森を守るために、木を植えることは海外の熱帯雨林などには必要ですが、日本の森を守るためには、国産材を積極的に使用し、間伐を適正に行い 「伐採→植樹→育てる」というサイクルを健全にまわしていく必要があります。